「あんたは探さずとも彼氏できるよ…」

「灯台下暗しってやつなのにな…」



え?え?どういうこと?

灯台下暗しの意味はわかるけど…近くにいる人でそんな関係になってくれそうな人なんていないのに…


「あー彼氏ほしー」



私のつぶやきを蘭と翔己くんはもう聞いてもくれなかった。


あぁなんて悲しいの。



―その日の夜、大きな音をたてて私の部屋の扉が開いた。


「ゆーーーいーーーなーーー」