―カフェのケーキは本当に美味しくて、ついもう一つ食べてしまうぐらい。


怜には「豚、太る」とか言われたけど奢ってもらうこともあり、気にしなかった。

でも、ダイエットはちゃんとしないと…



いつものように他愛のない話をして、気づけば家の前。



「じゃあ怜、今日はありがと。またあし…」

言い終わる前に唇に触れた人差し指。


「いいか、結菜を触っていい男は俺だけ。だから触らせんな」


―――は?


「ま、待って!彼氏でもないのにそんなのおかしくない?!」