「嫌。どいたら結菜逃げんじゃん」 だって逃げたいですもん! …なんて言えるはずもなく 「早くケーキ食べに行きたいのっ!」 こんな言葉しかでない私 すると私の頭上で笑い声が 「くっくくくっ...ごめんごめん、どんだけ食い意地はってんだよ」 すっと私から離れる彼。 もうさっきみたいなとげとげしさはまるでなかったかのように消えていた。 「ごめん、行こうか」