怜はすごく不機嫌そうな顔をしている。 「怜?どうした「誰あいつ」 言い終わる前にかぶせられた言葉。 「え?」 「あいつ、結菜のなに?彼氏?好きなやつ?」 「ちょ、ちょっと待って怜!どうしたの?!彼氏でもないし好きな人でもないけど…っ」 気づけば背中にはひんやりとした感触、私の頭の横には怜の手が。 壁ドンってやつですよね、これ。 「けどなに?」 怜の言い方は冷たさを増すばかり、 「ねぇ怜どいて…っ」