イケメン幼なじみから逃れる方法。


「こんにちは、幼なじみさん。隣のクラスの仁平 岳です」


にこっと微笑んでいる彼だけど、心なしかメガネの奥の目は笑っていない気がした。


「どーも…黒崎 怜です」


すごく不機嫌そうに、且つ睨むような目で彼を見る怜。


「結ちゃん、またあしたね」


いつものように頭をわさわさと撫でて彼は去って行った。


「岳くんばいばい!」


私も返事をする。


「怜…?行こ?」