その姿を二人は見逃さなかった。 「結菜ちゃん?私たちに話してごらん?」 「え、あ…」 しどろもどろしていると、タイミングよくチャイムが鳴った。 「昼休み覚えときなさい」 蘭の怖い声を聞いて、昼休み逃げ出したい気持ちになったのは言うまでもない。 ―そして昼休み 私のもとに微笑みながら寄ってくる彼女…怖すぎる! 「結ちゃん」 呼ばれて廊下を見ると… 「岳くん?」 「委員会、今日昼休み集まるんだけど」