私のママは10年前に事故で他界。
パパは出張が多い人で、死んだときも傍にいてやれなくてとても悔やんでいた。
仕事をやめそうになっていたけど、怜の両親が私たちのことも面倒見てくれるということでパパは私たちのために飛び回っている。
月に一回は帰ってきてくれるから本当にありがたい。
だから黒崎家には私の家の合鍵があるので、いつでも怜は来れるってわけ
そして私を待っていた怜と一緒に登校する。
その時はすでに、昨日のことなんて忘れていた。
「今日の放課後さ昨日行かなかったカフェ行こうぜ」
「行きたい!」
「ん、じゃあそういうことで。迎えいくわ」
ひらひら~と手を振った後、彼は去って行った。

