身体を起こし、リビングへと行く。


「おせーよブス、俺まで遅刻すんだろ早くしろ」



………は?



そこにいたのは怜だった。
いや、毎朝私の家に来ることは日課なので、驚くことではないのだが…


なにせ昨日あんなことがあったというのに
昨日の気まずさなんてどこにもない。


「おい、ブス、聞いてんのかよ」


っていうーかさっきからこいつ…


「人をブスブス言うんじゃないわよっ!!!!!」


「結菜うるさい」