―目が覚めると、俺はひどく気分が悪かった。


それは、昨日が原因。



結菜がデートに行き、俺は見たくないという気持ちとは裏腹に、気づいたら結菜を探していた。


見つけた時には、恥ずかしそうに、でも、握られた手を握り返す結菜の姿。



…遅かったか。


それだけ思った。