次の日の朝、目覚めは最悪。

それは、昨日のあの事故?らしきものが頭から離れないからだ。



"れっ…"


名前を呼ぼうとした、その時私は声がでなかった。正しくは出せなかった。

唇に確かに触れたあの感触。


一瞬ではなかった、3秒はあった。


事故ではないといえばそうだが…事故にしたい。



何を思ってキスをしたのか、怜の考えていることが全くわからなかった。


「用意しなきゃ」