言い終わる前に、私は彼の右頬を力強く叩いた。 子供じみた攻撃だとは思うけど、続きを聞きたくなかった。 「サイテー…人の気持ち勝手に決めつけて楽しい?怜がそんな人だと思わなかった。もう来ないで!顔も見たくない!!」 最近はなんて涙腺が弱いのだろう、またも涙が止まらない。 怜は私を見ることなく、部屋から静かに去って行った。