「結ちゃんの私服、かわいいね」


お世辞でも、褒められて悪い気はしない。顔がかあっと赤くなる


「っ、岳君こそ似合っててかっこいいよ…!」

彼は少し驚いたように目を開いた後、少し照れたような顔で「ありがとう」と言った。


な、なんだ…

この出来たてほやほやの初々しいカップルみたいな会話は…!

そんなことを思う自分が恥ずかしく、またも顔を赤くした。



「早く行こうか!」

赤くなったのを悟られないよう、岳君を促す。