―次の日 私は結局、断ることもできず駅への道を向かっている。 怜にはもちろん内緒で、洋服も悩むことなく淡い水色のワンピースにした。 昨日あの後、怜とは何も会話はしなかった。 首に残る数か所のアトは髪の毛を巻いて隠すようにした。 駅に着くと、岳君は既に壁にもたれるようにして待っていた。