あと1cm……… ーーーーーーーばっ 気づいた時には、私は愛斗君の手を振り払っていた。 あ………… 愛斗君が驚いた顔で見ていた。 そして、今度はその顔が悲しい顔へと変わる。 「……………」 「ごめんな。」 そして、席を立った。 「あっ…」 「帰るか、送るよ。」 送ってくれるんだ。悪いことしたのに、こんな時まで優しい。 お人よしすぎだよ…………