わ、分からん… ------ドンッ バサッ その時前から走ってきた人が、私にぶつかった。 ぶつかった拍子にカバンを落としてしまった。 「あ…」 カバンが… 「大丈夫か!?千穂!」 「うん!大丈夫だよ、カバン落ちただけだし」 愛斗君の目線はカバンの方に向いている。 私も気になって落ちたカバンに目をやるとケータイ小説が落ちていた。 普段は、ケータイで読むのが当たり前だけど、気に入った小説は買って、読んでいたりしていた。 「これ…」 -------バッッ