「なんかさ、伊緒って宮野くんと仲良くない?」


美月につっこまれる。


「……家、近所なんだ。」


同居しているのがまずいことは、私にも分かる。


「えっ!そうなの!?いいなぁ……。

それに伊緒すごいかわいいし……」


でたでた!

「かわいい」と言われたら、 必ず

「そんなことないよ~。美月の方が……」

と返さなくてはいけない暗黙の掟!!!




「そんなことない。美月の方がかわいい。」


「あぁ~~ん!嬉しい!伊緒ぉぉ!!」



私の予想とは違い抱きついてきた美月に

思わず私は突進をかわしてしまった。



美月は勢い余って、千歳の背中に突進するのだった。