「ケホッ、ケホッ…………」 割れたバラの花瓶の前に紗夜は咳き込みながら座り込んでいた。 「おい、大丈夫か!?」 紗夜に近づき、背中をさする。 うなだれながら息を整え、口を押さえていた手を離した。 「……紗夜…………これ……。」 手のひらには紗夜の血が広がっていた。