「おい、これはなんだ!?」



居間の方がざわついた。



「……これって…………

金!?しかも大金だ!!」



あ、しまった……。




「……それは!!」


急いで居間への襖をはじく。



「……間違いない。

昨日銀行で盗まれた1000万円だ……。

凶器の拳銃も入っている。」



「……じゃあ、この女が……?」



「……違う!!僕がやったんだ!!」



刑事の人達が一斉に僕を見る。



「そのお金を盗んだのは僕なんだ!お母さんじゃない!!」



さっき僕に話しかけた刑事さんが僕の頭を撫でた。



「……お母さんをかばうことはない。

君はいい子だな……。」



違う……。

いい子なんかじゃない!!


僕は……僕のせいで…………