クール女子と大泥棒が恋すると、






ーーチュッ



静かな空間にリップ音だけが響いた。



一旦離した唇を、千歳はもう一度近づけた。





キスは……何回やっても慣れない。


こういう雰囲気になると、私が私じゃなくなっちゃって、

甘えたくなってしまうというか……。



それがすごく恥ずかしい。




「……んっ……とせ……」



「何?」



苦しいです……。



私一人肩で息をする。




「息、整った?」


「は、はい……」


「じゃあ、もっかい。」


「えっ、ちょっ…んんっ……」




降り注ぐように千歳からキスが落とされる。



少しずつその深みは増していく。



無理っ


肺活量足りないですっ



『ぎぶ』という意味で千歳の背中を叩くが、

まったく無反応。




おいおいおい!




激しさは減るどころか、

舌まで入ってきたっ!?



く、苦しいっていうより

恥ずかし死にするっ!