クール女子と大泥棒が恋すると、





「あの、私トイレ行ってくる。」


美月に声をかける。


「おっけー」



私がずっと馬渕くんと話していたからか、

なんか嬉しそう。




トイレの中の洗面所で髪を直してみたりする。


よし、きれいになった。




トイレを出ると、いきなり手首を掴まれた。



「いやっ」



思い出した。


千歳が風邪を引いたあの夜のこと。




気持ち悪い……


嫌だ……





「わりー」




謝る人を見上げると、それは千歳だった。



「え、千歳……」



「こっち来い。」



もう一度手首を掴まれ、店の奥の方へ。


ラウンジみたいになってるけど、人はいなかった。