『……間違えてしまうんです。 紗夜と……。』 「そりゃヒデーな。」 『理由もはっきりとは分かりません。 ただ、 似てるんです。 紗夜を思い出す時と、伊緒を想う時の気持ちが。 すごく似てるんです。』 似てる……? そんなこと……思ってたなんて……。 "俺の人生、全て後悔だ" そう言って、千歳は私に過去を話してくれた。 電話が切れる前に私は駆け出していた。