「よっしゃ、賞金1万絶対取る。」
あ、それが目的か。
伊緒の渾身のパンチも、歴代の男たちにはかなわない。
「残念でした。ハイ次の方!」
本当に伊緒は残念そう。
俺をキラキラした目で見てくる。
別に一万くらい……
まぁいいや。
今の暫定一位はこの学校の柔道部エース。
かっこいいとこ見せてやるよ。
専用のグローブをつけ、少し集中。
ーードカッ
鈍い音と共に、パネルに数値が出た。
「お見事!256ポイント!暫定一位!!」
周りから感嘆の声が漏れた。
なんたって、二位の柔道部エースの2倍の数値だから。
自分は体術は苦手な方だと思ってたけど、
フツーの人と比べりゃ結構スゲーんだな……。
ちょっと自分に感心。
「お、次の方も女の子ですね!
どうぞ!!」
俺の後ろに並んでいた5番がグローブを取った。



