「伊緒はわかりづらいけど、

ちゃんと感情はあるよな。」



何言ってんの?

私は『無感情瀬川』。



「照れてるときは言葉がでなくてそっぽ向く。」


キッチンに立つ私の真後ろに千歳が立つ。



「…………

なにしてんのよ。」


「観察。」



近いし……。