「……伊緒……?」


保育園に行くと、私のことを涙目で見る陽。


「そのバンソコ……どしたんだ?」


絆創膏とは、両手に貼った湿布のこと。

アザになったから貼った。



「お前がやったのか!?」


陽は隣にいる千歳を鋭く睨む。


「ちげーよ。」


「これは転んだだけ。大丈夫。」



陽の頭を優しく撫でた。