「怠いなぁ…」 今は数学の時間。 先生の話を受け流し筒、窓の外を眺めながら、深い溜息を吐いた。 嗚呼、サボりたい。 影が薄い人間に生まれたかった。 私、赤羽理央は何処にでも居る只のJK2。 世間でいうモブみたいな存在。 特徴の無い見た目に、一般的な声。 目立つチャンスも無く17年間、ごく普通に過ごしてきた。