もう届かない

それからなんどか好きな人を聞いても
毎回「いない」って返されるだけだった。

私は次第にホントにいないのかもしれないって思い始めてしまった。

次の日、学校にいくと私の一番の親友
瑠菜が話しかけてきた。

瑠菜とは小さい頃からの幼馴染で、瑠菜になら何でも話せるくらい仲がいい。

「未月ー！！おはよ！！」

「あ！瑠菜ー！！おはー！」

「ねー未月？」

「なに？」

「彼氏欲しくない？」

私にはつい最近まで付き合ってる彼氏がいた。

でも、上手くいかず二か月で別れてしまっていた。
「いい出会いがあればねーｗ」

「あるんだな〜ｗそれがｗ」

「私出会ってないけど？！笑」

「うちが出会わせてあげる！！」

瑠菜の言ってることがよくわからないまま学校が終わり帰宅した。