それからオレ達は月に一回会うようになった。


最初はやっぱりぎこちなかった関係も会って話をする度に、馴染んでいった。


いつも早苗は、お祖母さんの家に行ってからオレに会う。
だからなのか、伏し目がちにオレの前に現れる。

いつものベンチの右側に座ると、静かに話始る。
学校であったこと。
家であったこと。
そして、お祖母さんから言われたこと。


一通り話終えると、決まって早苗は大きく伸びをして空を見る。