たかがクリスマス、されどクリスマス




声のした方を振り返ってみる。



「…鎌田」



クリスマスまでも、この人の顔を拝むことになろうとは。





「久しぶりー、元気だった?」



「何の用?」



もしかしたら今の顔、その気がなくても凄いことになってるかも。






「そう怒んなって。てか、その隣にいるやつ誰?」



…あ、何も反応がなかったから忘れてた。



「バイト先の先輩」



「……へぇ。どうも。」





視線を私から森さんに移して、ニッコリ笑う鎌田。