たかがクリスマス、されどクリスマス




「ここまでで大丈夫です。ありがとうございました」



左に曲がって、隣に視線を向ける。



「ダメダメ。ちゃんと家まで送るから」



って言ってもなぁ。



「あとはここを真っ直ぐで着きますから。だから大丈夫ですよ」



淡々と言う私に、眉尻を下げて心配そうな顔を向ける森さん。



「そう? ほんとに大丈夫?」



「はい。ありがとうございました。では」



綺麗にお辞儀をして帰ろうとしたとき、











「――――――深雪」