たかがクリスマス、されどクリスマス

「じゃあ俺、立候補しようかな。深雪ちゃんの彼氏に」



「冗談じゃありませんよ。彼女がほしいならそこら辺でナンパでもしてくればいいじゃないですか」



「ははっ。傷つくなぁ」





…傷つくなんて、絶対嘘。



だって今だって、肩を揺らしてクツクツ笑ってるし。





「何が可笑しいんですか」



さっきから失礼すぎると思うのは、私だけですか。



歩みを止めて、キッと睨み返す。