「大丈夫か……?どこか怪我とかしてねぇか……?」


私は矢田直紀が意外に優しいことに驚いた。

「ねぇ……矢田直紀」
「今日の朝も思ったけど、そのフルネームで呼ぶのやめろ。長いしウザイ。」

「……っじゃあなんて呼べば……?」

「ん~直紀でいいよ……?」


なんかニヤついてるし。