「あたしね……中三の一年間だけ、付き合ってたの」

私はうんうんと頷きながらその話を聞く。

「だけどね、もうお前なんかいらないって言って、捨てられちゃったの」

おおお……予想以上の最低なヤツだな……。
「でもね……。まだ直紀のこと好きで……だから追いかけて……もう一度だけ気持ちを伝えたい……」


涙をこらえながら私にいってくる言ってくる乃愛ちゃんを見て、私は。

「頑張って。応援するよ」

それしか言えなかったんだ。