私のとなり、俺のとなり。

「へぇ……俺にそんなこと言ってきたヤツお前がはじめてだわ。気に入った。名前は?」

「……高畑舞……」

「舞……ねぇ。わかった。ちょっと来い」

そう言ってスタスタと歩きだした。

うわ。しめられるかも……。

まぁいいや。……ってよくない!!

「ねぇ!」

そう叫ぶと矢田直紀はこっちを向いた。

「これから入学式!いかなきゃだよっ!」

「チッ……。そうだった……。じゃあ入学式終わったら……な」

そう言って去っていった。