「いってきまーす」 そういって家を出て行ったのは 今日新しい制服に身を包んだあたし 加藤まり。 とにかくみるもの全てが新鮮で 憧れだった中学生にやっとなれたのだ。 新しいクラス。 新しい友達。 新しい教室。 新しい制服。 新しい先生。 なにもかも新鮮だった。 そしてあたしは今日 新しい恋をはじめたのです。 そんなことは夢にも 思っていませんでした。