「柚!会いたかった。」





「お姉ちゃんなんていませんが?」





「え?」

柚って柚だよね?

如月って書いてあるし
手の痣は間違いなく柚のもの



「桃だよ?覚えてないの?」




そう尋ねると現れた女の子


「さっきから聞いていればあなた!柚のお姉ちゃん?似てないにもほどがあります!」



「本当だよ!ね!柚??」




「はぁぁああ。わかってないですね。柚は10年前の記憶はないの!」




へ?記憶がない?
別れたあの時がちょうど十年前...