え…

「私達も兵長にやられたよ…でも不思議な事に付けられたはずの傷が消えてた」

そう言うとミウは切られてボロボロになった服の袖を捲った

「兵長って…以外と優しいんだな…」

黙っていたリュウが口を開く

リュウの言葉は否定出来なかった…

心の片隅で私もそう思って居たからだ

「「私ブラックナイトに入りたい」」
「俺ブラックナイトに入る」

ポツリと放った言葉に3人が重なる

「でも、私達の成績じゃぁ…」

再度ミウが口を開く

おいおいさっきの威勢はどこへ…

「俺達、成績は余り良く無いが……兵長は成績だけで団員を決め無いと聞いた事が有るぞ」

私も聞いた事有る…

ブラックナイトは他と違って、心剣の能力だけで無く他の能力も使う

そのためブラックナイトの団員は、2人の兵長が決める

「ブラックナイトは前線だしね」

ミウの声がかなり震えて居た

そう、ブラックナイトは争いの前線に立つんだ

みんなそれを恐れて居る

「そ…それでも、私はブラックナイトに成りたい」

ミウの言葉に私とリュウは頷いた