「八幡さん」

「林檎って呼んでください」

「り…林檎」


心臓が破裂しそう。時計の秒針が響く。


「俺と付き合ってください」

「私からもお願いします…っ」


今までの一人称と違っていた。それだけでドキドキした。

私たちは優しく唇を重ねた。


「はは、息止めてる可愛い」

「うるさいです…」

「ごめんごめん、…これからよろしくね」


林檎、と私の名前を呼んでもう一度唇を重ねた。