私も授業今からでも出ようかな?


今さら言うが私が今日から通う高校の生徒は、大体が中学からの同級生。

なんせ田舎なものだから、高校が少なすぎる。

その少ない高校の中でも進学校に私は通う。

だからクラスに馴染めるかどうかというのはあまり気にならない。


ガラッ

「林檎ー、大丈夫?」

「あ、美紗!!」


小学校からの親友、戸松美紗(とまつみさ)が、保健室に入ってきた。


「初日から大丈夫?全く…せっかく同じクラス祝おうと思ったのに」

「い、一緒!?」

「はは、絶対先生たち適当だよね」


美紗とは小4からクラスがずっと一緒だった。また一緒…!


「まぁ、いいことだし!!またよろしくね」

「うん!!てか授業は…?」


そういうと美紗は笑って言った


「今日はもう学校終わりだよ」

「嘘!?」

「嘘じゃないよー」


結局今日は一日教室行けなかった…


「はぁー…美紗、一緒に帰ろ」

「いいけど、大丈夫?」

「うん」


私は立ち上がり、帰りの支度を進めていた