「え?」

「私このままでいいです」


勿論光井先輩と手繋いだり出掛けたりしてみたい。

でも、

前で昇降口に入る光井先輩を見つめる。


「平野先輩、頑張ってください!」

「なななっ…は!?何いって…」

「やっぱりそうでしたか、…私、二人が大好きです。楽しそうに話す二人が」


わぁ平野先輩顔真っ赤…。可愛い。


「だから、先輩は光井先輩と…」

「馬鹿!?柚希は林檎ちゃんが好きなのよ!?」

「私、気が変わりました。女は気が変わりやすいのよ、でしたよね?」


唖然とする平野先輩を横目に私は昇降口に向かった。