「…はぁっ…」 涙が咳を切ったように溢れだした。 震えが止まらない。呼吸もうまくできない。 「こ…わか…」 私は立ち上がって、トイレから出た。 平常を装って公園をでる。 「あれ?八幡さん?」 後ろから聞きなれた声がした。 「光井先輩…」 「ど…どうしたの?」 腫れた目と乱れた髪、不審に思わないはずもない。 「まさか陸に…」 「違います!さっき転んじゃって…」