10月22日


「八幡さん、それそこにしまっといて」

「八幡さん、これ書いといて」

「林檎ちゃん肩揉んで」

「はい!」


私は10月から生徒会の雑用として手伝い始めた。

本部には入ってないけど、毎日生徒会の人の雑用をこなしている。


「八幡さん、平野はほっといてな」

「柚希、私語は慎みなさい」

「はぁ…」


光井先輩と平野先輩の会話は面白い。仲が良いんだなー…


「ふふ、あいつら仲良いよな」

「付き合ってはないらしいけどねー」

「は、はぁ…」


副会長の池田先輩(男)と幹事の諏訪野さん(男)が話しかけてきた。

諏訪野さんは同学年らしいけど、正直知らなかった。


「えと、生徒会ってこれで全員ですか?」

「いや、あと一人2年の女子がいるよ。幹事ね」


どんな人なんだろう…。


今の時点では会長が平野先輩、副会長が光井先輩と池田先輩、幹事が諏訪野さん。

そして雑用の八幡。


「八幡さん、帰り送ってくよ」

「あ、ありがとうございます。」


生徒会に雑用として入ってから光井先輩が行き帰り送ってくれるようになった。

そのためか、授業以外は光井先輩といるようになった。

さすがの私も光井先輩とは普通に話せるようになった。


「光井先輩最近どうしたんですか?」

「ん?」

「まさか裕人に何か言われたとかですか?」

「え!?いや!?違うよ!」

「ふふ、解りやすいですね」