いつか君と

中学のとき、俺と林檎の同級生に、鈴木陸っていうのがいたんです。

中二の冬、冬休み明けくらいに、陸から告って林檎と陸は付き合うことになりました。

まぁ告るといっても付き合う?って感じの軽いやつだったんですが。

二人は凄い関係良好な感じで、林檎は楽しそうでした。

でも陸は俺によく言ってきたんです。

りんガード固くて手出せない、って

正直俺はその時陸と仲が良かったから、二人の関係を邪魔する気はさらさらありませんでした。

でも陸にとって幼馴染みの俺は邪魔だったんでしょうね、段々敵視されるようになりました。

俺と林檎が話しているだけで陸は林檎に束縛をかけました。

そんな日々がずっと続きました。中三の夏休みから、林檎は受験勉強に集中したいと陸に頼みました。

陸は、じゃあ明日会おうよ、明日会ったら離れよう、と言いました。

陸の家で勉強をする、ということで、林檎は陸の家に行きました。

林檎は何も疑わずに陸の部屋に入りました。

陸は林檎が座ったのを確かめて、麦茶を出しました。何か薬を盛ったみたいなんですが。

勿論、勉強なんてしませんでした。陸の思い通りです。