ピーンポーン

「あの、光井ですけど…」

「上がってください…開けちゃっていいですよ」

八幡さんの声がして、入るよう促された。


「あのー…お邪魔します…」

「おーお前が林檎の彼氏か!」

「馬鹿違うっての!…すいません、」


初めて会った男性の部屋に、自分をいれるなり、男性は自分に肩を組み始めた。

僕何かしたっけな…。


「はは、いいよいいよ、…で、何かあるの?」

「おーせやったせやった、林檎、姉貴の部屋行っとれ。漫画よんでいいから」

「あ、はぁ。うん」


八幡さんはお姉さんの部屋に移り、僕と男性二人だけになった。