「林檎、」

「ん?」

「お前生徒会入れ」

「あ!?」


思わず変な驚きかたをしてしまった。

私が?生徒会?何だってそんなこと…。


「光井先輩いい人そうだし、」

「いい人だけど!だからって何で私が生徒会…」


裕人はベッドから降りて、私の前に座った。


「お前部活入ってないだろ、」

「いやいやいやいや…まぁ事実だけど…」

「副会長からの推薦なら演説要らないしね」


え、演説するもんじゃないの?

優しい表情だった裕人が急に真剣な顔になった。


「一人になるなよ?」

「え?」

「…心配なんだよ、陸本気だし。」


悪寒が走った。


「光井先輩も歓迎してる。」

「は、はぁ…。明日話してみるよ…」


話してみるよなんて、出来るかな?自分から話しかけられるか…。