「りんに会いたい、やり直したいって言っとった」
「…っ」
馬鹿じゃないの?何でそんなこと言えるの?何したかわかってないの?
「林檎が許す気無いの解ってる。やから殴った」
「は!?」
裕人が人を殴るなんて、信じられない。
裕人は泣きそうな目で見つめた。
「陸な、会いに来るって、俺がいない間に犯すって、笑いながら言っとった」
「…は!?」
「俺が守りたいけど、学校違うし、ずっと一緒にはいられんから、彼氏に頼みたいんよ」
裕人は立ち上がって、私を抱き締めた。
「いやだから、彼氏いないよ?」
「呼んでこい」
「は!?」
「呼ばなきゃキスする」
「は!?…はいはい」
裕人からはうっすらだけど、アルコールの匂いがした。…友達に飲まされたのかな?
結局、私は前に教えて貰った光井先輩の番号にかけることになった。

