確かに服着てなかった…!
私は上半身は下着、下半身はスカートのチャックが空いていてホックが閉まった状態だった。
「は…早く行ってよ…」
「お前の体に興味無いから大丈夫。」
「何気傷つくから!!」
私はカーテンから顔と右手だけを出し、髪止めを受け取った。
「ん、てかカーテン透けてるからあんま意味無いよ」
「嘘!?」
「はは、じゃあな」
裕人は笑って行ってしまった。
良かった…と思いつつも、恥ずかしさが襲ってきた。
下着で外出るなんて…。今世紀最高の馬鹿だ…。
「ま、いっか」
この件はそこまで気にしないことにした。裕人だしいっかな、的な
その後何事もなく、次の日も普通に学校に通い、普通に過ごした。でも光井先輩と会話を交わすことはなかった。

