あいつはあたしの前にいなかった。そうあたしは油断していたのかもしれない。



「なぁんだあいつ。対したことないじゃん♪」

「おまえ、気づけよ。」



下からあいつの声がした。え?下から?



「お前にはかわいすぎる下着だな☆」

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!」



さ、さいってー!あたしはその場を逃げ出した。あいつ、たしかあたしと同い年。



どーかクラスがバラバラでありますよーに!




あたしは近くにいた先生に無事教室までつれていってもらった。あたしのクラスは1年A組。



ガラっと音をたてて、扉を開いた。



ピシャン。うん。幻覚だよ。



ガラッ。



「かっわいい〜!」



そう言って抱きついてきたのは、モデルのAI。



げ、幻覚じゃなかったの!?



しかも、あなたの方があたしの100倍くらいかわいいです。