〜伊吹 side〜
中城財閥。世界で2位の企業で、知らない奴はこの世にいない。
そして、俺はその中城財閥の跡取り息子だ。
いつも、俺が中城 伊吹だというと、人がよってくる。だけど、それはみんな中城財閥を見ている。
だれも、俺のことなんて見てねーんだよ。でも、そんなことを考えていたとき、
出会ったんだ。
俺自身を、中城財閥の跡取り息子じゃなく、中城 伊吹として見てくれるやつ。
そいつは、小林 菜摘。そしてこいつには
本人も知らない秘密があったんだ。
やっべぇ!遅刻する!昨日夜更かししすぎたか。
中学のときはいつも車でおくっていてもらってた。でも、高校からは1人暮らししようときめていたんだ。
お、校門が見えてきた。間に合うな。