その時、
ガチャ

陸くんが、ジュースとケーキを持って部屋に入ってきた。

そして、ゆっくり机に置くと、私の横に座る。

ひぃーー、近いよ陸くん!

普通の距離でも、この密室空間では、かなり近く感じてしまう。

「ね?」

陸くんが声をだす。

「あっ、はい!」

思わず敬語になってしまう。