わすれなぐさ 本当のすき。

あっという間に放課後。

あたしは、いつものように陸くんを迎えに教室へ。
陸くんは、私に気がつくと、鞄を持って歩いてきた。

「帰ろうか?」

私がそういうと、隣にならんで歩き出す。

けど、今だに周りの視線には慣れれず、

いつも、少し下を向きながらあるいてしまう。

下駄箱について、靴を履き替えようとすると、

一枚の紙が、足元に落ちた。

"明日の朝、屋上に来て"

と書いてあった。

今日は、幸せな日なのに、どうして、こんなことが、と思いながらも、陸くんにバレないように、
急いでポケットにしまった。